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堺・泉北の婚活・・・縁結びの神様・月下氷人

 3月のブログに「縁結びの神様・月下氷人」について説明すると書きました。その約束を果たしたいと思います。「月下氷人」という言葉は、日本での漢字検定などに登場していますが、じつは月下老人と氷上人の合成語であって、一人の神様ではありません。また神様というよりは、中国の故事(古い文献)に登場してくる「結婚を仲介してくれる人の話」の登場人物のことであります。

 まず「月下老人」は、唐の時代の話であって、韋固(イコ)という人物が旅の途中、月夜に寺の門前で出会った老人から「現世の縁結びとして赤い糸(縄)で足首を結んでいる」と聞き、将来の妻を予言されたという『続幽怪録』の故事からの伝承で、中国では古くから、この月下老人を男女の仲を取りもつ神様と見なして祀るようになってきています。月下翁とも言ったりしています。

 一方、「氷上人」は、中国、晋の時代(300年代)の話であって、晋書である『索耽伝』の故事にちなむ伝承であります。晋の令孤策(レイコサク)という人物がある夜、氷の上に立って氷の下の人と話をした夢をみて、著名な占い師の索耽(サクタン・・耽は耳偏ではなく、正しくは糸偏)に占ってもらったところ、媒酌の前兆だと夢説きされ、以来、氷上人は、縁結びの神様として祀られるようになってきています。とりあえずは、以上です。

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